本と映画とあさひかわ

書評・映画評Blogにしようと目論んでいましたが、うっかり『バーフバリ』からインド映画にハマリ、その後NetflixとAmazon Prime含め映画をたくさん見るようになりました。ありがとうバーフバリ。

[翻訳]Fans have unconditional love ― 2018/1/2 GQIndia プラバース インタビュー

ジェーイ マヒシュマティ!!

 どんだけ更新するねん、なblogですが勢いが尽きるまでやります。さて今回はインドのメンズファッション雑誌GQ Indiaでプラバースさんが表紙を飾った号のインタビューを翻訳しました。

 気付いたのが2月に入ってからだったので紙媒体の現物は入手できず、インタビューは「全部よみたいなら購入して!」と途中で終わっていて非常に悔しいですが、まあそれはそれとして。

 原文は英語です。リンクは以下。

www.gqindia.com

 ちなみにこの号のインタビューについてはあきさんが翻訳記事を載せていらっしゃるのでそちらも要チェックです!

[追記]2018/2/17 上記あきさんの記事はGQIndiaではなく別の雑誌だったようです。詳細はあきさんの記事に追記されておられますのでご確認を。

 また、twitterでインドのプラバースさんファンからGQIndiaのURLを教えて頂きました。無料登録で読めます!綺麗な写真が見られます!(1ヶ月後から会費が発生します)

www.gqindia.com

 

 元記事の公開日は2018/1/2。2018年公開予定の新作映画『Saaho』の撮影も終わってちょっとゆっくりしているっぽい。ロサンゼルス...いいですね(いろんな感情を込める)。

[翻訳]Fans have unconditional love ― 2018/1/2 GQIndiaプラバース インタビュー

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 プラバースの夢は魚釣りだ。いつの日か、とうとう映画業界から引退することになったら、ハイデラバード郊外の小さな土地を買って、旧友たちと学生の頃に覚えた魚釣り*1に励むのだ。

 しかし今や、彼はラジニカーント以来南インドで最も成功したスターとなった。トリウッドは彼がまさに今いる場所よりも、トリウッドで仕事をし続けることを望むだろう。いま抱えている3言語同時制作の新作スリラー映画『Saaho』(Shraddha Kapoor, Neil Nitin Mukeshと共演)の撮影を終え、彼は現在、陽光の降り注ぐロサンゼルスで休暇を過ごしている。

 インド映画史上最高収益の映画『バーフバリ』シリーズの驚異的な成功以来、プラバースの人生はうまくいっている。この驚くべき2部作の叙事詩は公開後50日以内で150億ルピー(約300億円)を稼ぎ出し、テルグ映画のアクションムービーの限界を突き破り、インド映画界の強固なヒエラルキーを揺るがした。しかしプラバース自身は――記憶に残るワンシーンでたくましいその肩に等身大のシヴァ・リンガをひょいと担ぎ上げてみせたように――この現象を受け止めている。

 「なにかとても素晴らしいことが私の人生に起こったんです。バーフバリは私がこれまでしてきたことの一万倍かそれ以上のものを与えてくれました」彼はそう言って、電子タバコからは煙が漂った。「このあと、私がどこへ行こうとしているのか私も知らないんです」

 テルグ映画界で出演料の最も高い俳優の一人(彼はバーフバリ2作から4億5千ルピー≒9億円を受け取っている)でありながら、プラバースは自らの将来、ファンや彼が成し遂げたものがどれだけのものかについて、守りに入ってはいない。

 彼が若い頃、彼の父親であるテルグ映画のプロデューサー、ウッパラパーティ・ラージュはほとんどの映画監督がそうであるようにーー金銭トラブルに見舞われた。そのときの財政状況は厳しいもので、2017年の今なお、プラバースにははっきりとそれまでよりも貧しい暮らしの思い出*2が残っている。

 「私は大学にバスで通っていました」プラバースは左足にひっかけたマンチェスター・ユナイテッドのスリッパを蹴りながら言った。「ご存知のように、私の家は大家族です。バスに乗ったとき、周りの人は『あいつはあの家の出身なんだ*3』とわかっていました。そういったことを覚えているので、私はもっと真面目に働くようになりました」

 プラバースのデビュー作となった映画についてのエピソードからは、彼の人となりが分かる。2002年、あどけない眼をした22歳のプラバースは映画『Eeswar』の出演オファーを受けた。この映画はかなり小規模な予算で制作され、古めかしいアナログカメラで撮影された。プラバースは自分の姿を映画のスクリーンで初めて見るという超現実的な体験について語ってくれた。

 「姉と母が両側に座り、私たちは手を握ったまま映画を見ました。それで、私は『この映画はいいぞ』と思うことが出来ました。私の演技はそんなにいいものではありませんでしたが、ほら、映画のシーンは全部、それがいいのか素晴らしいのかどうか、いったいなんなのか、その時まで私たちにはわかりませんでした。とにかく、それは何か非常に感動的な体験でした」

 17の映画に出演した今になっても、プラバースは何が観客に響くのかがはっきりとわからないという。「(自分の出演作品が)ファンを幸せにするのはとても驚くべきことです」と彼は言う。「ファンはまるで母親のような変わらない愛を持っているのです」

 

感想

 初主演作を家族で見に行った話が驚きの可愛さ。弟が映画デビューしても映画館で手を握りながら見るなんてしないわ...可愛がられているんだろうな、家族で...としみじみしました。最後の一文にあるように、もはや母のような慈愛すら湧いてきました。

 というは文中で電子タバコ吸ってる!!!喫煙者だったのが移行したのか?原文では"He exhales, and a cloud of vapour smoke escapes his e-cigarette."(直訳:彼は吐き出した、そして彼の電子タバコから煙が漂い出た。)でインタビュアーの筆もなんかノッているような気がします。動画でもハキハキ喋るというよりは考えながらモソモソ喋ってるイメージなので、考えをまとめながらゆっくり喋っている様子が目に浮かぶような気がします。

 

その他

 表紙を飾っているので巻頭グラビアを飾ったんでしょう、ビジュアルで着用したスーツ、シャツなどの詳細が載った記事もあります。『バーフバリ』のマッスルなビジュアルもいいですけど、もともとの体型はめちゃくちゃすらっとしたモデル体型で、どちらも素晴らしい。バーフバリとSaahoの間できっちり筋肉を落としつつ引き締めているのに驚きました。流石です。

www.gqindia.com 2017年のバーフバリ公開後の映像とか見ると、4年間にわたるハードトレーニングをやめて、少しぽやぽやした顔の時期があってそれはそれで非常に良いのですが。

 それでこちらは同じ雑誌の2017年の記事。プラバースの完全な肉体...。

www.gqindia.com 同じくバーフバリのために肉体改造に励み、プラバースを上回る筋肉を見せつけたラーナー・ダッグバーディさんの筋肉増強トレーニングについて、トレーナーが語った記事はこちら。

www.gqindia.com

  文中でもちょっと取り上げられてるプラバース主演最新作、2018年公開の『Saaho』オフィシャルトレーラーはこちら。It's show time...までのタメがやばいです。

www.youtube.com

 

 

*1:原文では”put to work the aquaculture tricks”で、あるいは「魚の養殖」?

*2:原文では"middle-class memories"

*3:単に大家族ということではなく、父親や叔父(映画俳優)などの有名人を輩出する家ということだと思います