同人誌『神話の創造者たち』を国立国会図書館に納本しました
さて、2018年初に映画『バーフバリ』の沼に飛び込んでから、はや半年どころか8ヶ月が経過しました!(いい笑顔)
その間、勢いあまって共著で同人誌を出したり、監督の舞台挨拶を見に東京へ行ったり、10年に一度の行動力を発揮してきましたが、このたびこの同人誌を国立国会図書館に納本したのでその顛末を記しておきたいと思います。
同人誌を国立国会図書館に納本しよう!
同人誌を国立国会図書館に納本するというのは別段特別なことではありません。
「頒布の目的で相当程度の部数が作成された資料は、すべて納本の対象となります。図書、雑誌・新聞だけでなく、CD、DVD、ビデオ、レコード、楽譜、地図なども対象となります。」
出版社や公的機関で制作されたものだけでなく、自費出版のものであっても「頒布の目的で相当程度の部数が制作された資料」は収集の対象になっているということです。
私は以前同人誌を国立国会図書館に納めたというブログをいくつか読んだことがあり、自分が本を出すことがあったらぜひ納本してみたいものだ...と思っていましたが、まさかバーフバリの本を納本することになるとは予想外でした。
ちなみに納本されている同人誌も色々種類があるもよう。
こちらはかなり詳しく直接納本の方法を詳述しているブログ。東京の国立国会図書館てこんな感じなのだな。
著者本人でなくても納本は受理されるようです。
送付での納本を実際にやってみる
さて、6月17日のイベント*2に合わせて印刷した同人誌はその後、印刷した部数は完売し、委託先の方から自分用に1冊だけ送付されてきました。
データ納入前は(案の定)かなりの嵐だったため、相当な箇所を修正する羽目に。
#私的研究 修正作業中。えらいことになってます…。第1版を買ってくださった皆様には訂正版年表のPDFをダウンロードしていただけるようにしようと思っています!しばらくお待ち下さいね。落ち着いたら続編も考える。今度こそラージャマウリ監督のことを書くんだ…!! pic.twitter.com/LYvJSVC9he
— あさひかわ/Asahikawa (@em2piricahypo) June 23, 2018
その後6月24日に修正版を印刷、boothで通販を開始しましたが、お陰様で好評をいただきこちらも完売。
手元に残ったのは手渡し用の数冊と、このために確保していた2冊。
ついに国会図書館へ納本するときがきたか...。
直接納本は東京本館のみの受付のため、地方民は納本の方法として送付一択。
自費出版物が納本して受理されるかどうかは事前に電話で問い合わせるのが良いようです。
電話での問い合わせ
質問は以下2点です。
・同人誌を納入したいが、公式ホームページに記載のある『相当部数』は何部程度を指すか?
・代償金制度*3を利用したいのですが、具体的な送付での納本の手続きを教えてください。
当時の電話内容はこちらのスレッドにメモしてあるが、
国会図書館納本チャレンジするぞー
— あさひかわ/Asahikawa (@em2piricahypo) July 25, 2018
回答を総合すると、
・自費出版の納入はおおよそだが100部程度が目安。
・長期間の保存に耐えるものを対象としているため、自家コピー本やゲラ刷りではなく印刷所で制作されたようなしっかりした装丁のものなら大丈夫。
・納入出版物代償金を利用する場合は、国立国会図書館の担当掛から送られた送付書に必要事項を記入の上、出版物と一緒に返送する。
・1冊だけ納本すると東京本館に、2冊納本すると東京本館と関西館かこども館*4へ納本される。
・2冊以上納本しても代償金は1冊分*5。
で、1日2日ですぐに送付書が届くので、記入して返送。
実際の書類はこんな感じ。
本には値段を記載していなかったので、boothの販売ページのスクリーンショットを印刷して同封しました。
その後「あんたミスってるで!」というメールをもらったり色々あったのですが、8月下旬になんとか手続き完了。
いつ国立国会図書館の蔵書検索でヒットするようになるか楽しみに待っています。
国立国会図書館 蔵書検索で楽しもう!
掛け値なしに日本で一番本が所蔵されている図書館であなたの好きなキーワードを検索してみよう!
最近はデジタル資料にも力が入っていて楽しみも増えました。
国立国会図書館オンライン | National Diet Library Online
ちなみに2018年8月28日現在では、まだ『神話の創造者たち』はヒットせず。
1冊だけヒットした本、なんか気になるやん?
<2018年9月28日追記>
蔵書検索でヒットするようになりました!配架はまだ東京本館のみ?https://twitter.com/tunacan_nZk/status/1044902740353118210
本当に国立図書館に蔵書されてる…。まさかこんな光栄な機会に恵まれるとは、あさひかわ編集長(@em2piricahypo )とhypnos(@SriSriSriRana_D )さんには感謝しきれないです。ありがとうございました。https://t.co/YZomKD4aK5
— ツナ缶食べたい (@tunacan_nZk) September 26, 2018
<2018年10月10日追記>
無事、東京本館と関西分館の両方に配架されたもようです。
*1:国立国会図書館サイト>よくあるご質問>納本制度 http://www.ndl.go.jp/jp/help/deposit.html 2018/8/27閲覧
*2:プチオンリー「この宣誓を法と心得よ」
https://twitter.com/jaiho_only
*3:納入出版物代償金とは、「頒布を目的として相当部数(Q5、Q6参照)を製作した出版物の発行者に対して、当該出版物の出版及び納入に通常要すべき費用に相当する金額(通常、小売価格の5割と郵送における最低料金に相当する金額)を国の予算からお支払いするもの」。
国立国会図書館公式サイト>資料の収集>納本制度>納本のお願い>Q&A―企業・団体、個人 Q&A―企業・団体、個人|国立国会図書館―National Diet Library 2018/8/27閲覧
*5:実際には1冊分の半額程度が送金される、と聞いていましたが、振り込まれた代償金を確認したところ1冊分が送金されていました。