本と映画とあさひかわ

書評・映画評Blogにしようと目論んでいましたが、うっかり『バーフバリ』からインド映画にハマリ、その後NetflixとAmazon Prime含め映画をたくさん見るようになりました。ありがとうバーフバリ。

[翻訳]I'm trying to save someone ― 2017/3/16 プラバースインタビュー

 ジェイ マヒシュマティ!

 またしてもインタビューの翻訳記事です。ほかの翻訳は以下。

azkhml.hatenablog.com

 さて今回はこちらの動画。

www.youtube.com 英語の聞き取りにあまり自信がないのですが、こちらの動画はすでに英語の字幕(自動生成ではない)が作成されているので、基本的にはそれを訳す形で作っていますが、英語字幕と違うように聞き取れるようなところもあるので、その場合は自分の聞き取りにしたがっています。明らかな間違いを発見した場合はコメントよりお知らせ下さい。

 Youtubeで作成した字幕およびその翻訳はユーザーによる審査を経て公開されます。日本語字幕は先程投稿したところなので(2018/2/12)、ぜひチェックをお願いします。
 公開には少し時間がかかると思われるので、先にこちらで全文を載せておきますね。

[翻訳]I'm trying to save someone ― 2017/3/16 プラバースインタビュー

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――手に血がついているけど、何をしていたんですか?

 どれだけ喋っていいかわからないんですが...誰かを救うところです。

――誰かを!誰かは言えないのね!

 ええ、そういう感じです...ラージャマウリに喋っていいか聞かないと。

――OK, OK もっと他のことついて話しましょう。この映画製作が始まって5年が経っているけどこんなに長い間、ひとつの映画に役者が関わるのは稀です。100日間以上、サンジャ・リーラ・バーサラの映画なら200日、しかし『バーフバリ』は5年間です。5年もの間、バーフバリとシヴドゥという役に情熱を注ぎ続けられた理由を教えて下さい。

 一番重要なことは、ラージャマウリが監督であることです。彼と知り合ってほぼ10年になります。とても立派な監督です。二つめは、これがインド最大級のビッグプロジェクトであることです。しかし2年間の撮影が終わったあともこの映画への意欲は続いていました。1と2の撮影の間に6ヶ月の休みがあって、その間に少し休みをとって、すぐに他のちょっとした映画を撮影して、また『バーフバリ』に戻ってくるようなことはしませんでした。そのほうがいいと思ったのです。
 一番大事なのは、ラージャマウリが彼の仕事に情熱を持って取り組んでいることです。

―――それがあなたに情熱をもたせ続けた?

 ええ。彼がいなければこの映画は不可能です。毎月、10日ごとにラージャマウリはビジュアルイメージや映画や脚本を見せて、私たちを奮い立たせてくれました。彼は映画を良いものにしようとしていていました。多くの点においてこの4年間やってこれたのは彼のおかげです。

――4年間、この映画以外の役を演じませんでしたがバーフバリの役に影響されたり
入り込みすぎてしまうことはありませんでしたか?役と自分をどこで切り替えていましたか?

 役に影響されることはないですね。残りの人生を役と一緒に生きることになっても自宅や自分の生活に持ち込むことはありません。それが最高のシーンだったとしても、監督のカットがかかって撮影が終われば役を置いて、笑ったり他のことをしはじめたりします。

―切り替えが得意なんですね。

 ええ。

―完全に切り替えることができる?


 家で役について考えたり撮影の準備をしたりすることはありますが、役を持ち込むことはありません。

――ではバーフバリの役を演じたあと何か自分が変わったと思うことはありますか?

 キャラクターの影響はわかりませんが、映画を撮るのがどんなに大変か、4年間1本の映画に関わってたくさんのことを学びました。ラージャマウリは映画についてとても情熱的です。私は他の映画で彼を知っていましたが、彼はひとつの映画を撮り始めると朝から晩まで撮影しているんです。2時間撮影して、そのあと夜の10時まで仕事をしてさらにコンピュータ・グラフィックスを編集したりしています。彼は撮影とグラフィックス、他の多くのことにも気を配っていて、同時平行でいろんな仕事をしていました。それを4年間みていました。彼はすばらしい人です。非常に情熱的に仕事をこなしていて、彼のような人を見たことがありません。彼から多くのことを学びました。

――彼のようには仕事はできない?

 できません。絶対に。おそらく4、5時間睡眠で3〜4年間も働き続けていました。今でも彼は同じように働いていて、他のだれにもまねできません。

――さきほど監督にも聞いたのですが、映画公開日は何をして過ごす予定ですか?監督は映画に行く予定だそうです。あなたはいま休暇をとっていますが、何か予定していますか?

 そうですね多分最初の日に行くと思います。他の映画のときもそうですが、いつも
いてもたってもいられなくて。

――緊張するんですか?

とてもとても緊張します。バーフバリ1のときは2年間も忙しい日々を過ごしていたので
ゆっくりしようと思っていたのですが落ち着いていられなくて。今回はこのインタビューのあとでデリーに戻って、落ち着いていようと思うんですがどうなるかわかりません。

――長い休暇の間何か予定はありますか?

 ええ。1カ月くらいオフをとって旅行しようと思います。うまくいくかわかりませんけど。ラージャマウリやみんなも映画の成功をお祝いしたいと思っていますから、どうなるかはそれ次第ですね。

―では、次の映画の役については考えていますか?

 次の映画について考えるのは楽しいです。バーフバリはほとんどかたがついたので
次の映画やその役について考えはじめています。ワクワクしています。

――次の役はどんなことをするんですか?

 あとでお教えしますよ。

――教えてくれるんですか?

 みんなバーフバリを見ることに気が向いているので、誰も次の役のことを聞こうとしないんです。

――今やあなたといえばバーフバリと誰もがすぐに連想しますが、それは今後他の役を演じていく上で困難になると思いますか?

 わかりません。バーフバリでは役と役者が一緒に思い出されるように作っていたのでそういった脚本を選ぶために時間をかけました。楽しみにして下さい。

――バーフバリでの役は非常にヒロイックでもはやスーパーヒーローというべきものでしたが、これからの役どころではもっと暗い、陰のある役もやっていきたいと思いますか?

 今のところは暗い映画はそんなに好きじゃなくて。しばらく見るのが好きだった時期はあるんですが今は個人的には暗すぎる映画は好きじゃないです。暗い映画ではないんですが、今予定している2つのうち1つではヒーローを演じます。次の映画は商業的な映画で、ヒーローだと感じてもらえると思います。

――なるほど、そういった映画にこれからも出演するということですか?

 そうです。でも次の映画は暗い映画ではなく商業的な映画ですが、スーパーヒーローのような役どころではありません。

――バーフバリシリーズのこの4年間でのよい思い出はなんでしょうか?何が思い出に残りましたか?

 とても難しいですが、自分の役が漫画やアニメになったことがなかったので...。

――あなたの人形をご覧になりましたか?

 見に行くことが予定されているかもしれませんが、わかりません。たくさん予定されていることがあるので。1つの映画のなかで、こういうことがあまりにもたくさん起こりました。私はこういった映画は一生に一度だと思っていて。ラージャマウリは最も美しい映画を作ろうとしていてそれに応えるのに時間が必要でした。あまりにもたくさんのことがこの映画であって、とても素晴らしいことばかりでした。

――それはよかった!あなたが血を流して救おうとしているのが誰かを知るのが待ちきれません。

 4月28日に。

―わかりました。ありがとうございました。

 ありがとうございました。

 

感想

 内容も素敵なんですがともかくインタビューに応える笑顔が素敵です。自分のインタビューなのに監督の仕事ぶりについてずっと語ってるのがまたいい。

 この動画はS.S.ラージャマウリ監督とカッタッパ役のサティヤラージ、美術監督のサーブ・シリルと同じ日に受けているもので、4人のインタビューを編集してしたものはこちらです。最初のセットでのインタビュアーさんの興奮具合が可愛い。

www.youtube.com

 プラバースさんのインタビューシーン、最初なんで椅子を二つスタックしたまま座ってるかわからなかったんですが、twitterで呟いたらフォロワーさんに「足が長すぎるからでは...??」と指摘され合点しましたよね。尊いです。しかもまだ余ってるし...。

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 私はラージャマウリ監督も好きなのでこちらも。

 4人のインタビュー動画ではカットされているところもありますよ!

www.youtube.com そのモーレツ仕事ぶりと完璧主義のためか?美術監督には「ちょっとむずかしいひとだけどね」と言われているのもよい。